急性膀胱炎
急性膀胱炎とは
急性膀胱炎は、膀胱に細菌が感染して炎症を起こす病気です。主に女性に多く発症し、排尿時の痛みや頻尿、残尿感などの不快な症状が特徴です。
適切な治療を行えば数日で改善することが多いですが、放置すると腎盂腎炎などへ進行することもあります。
主な原因
●大腸菌などの細菌感染
排尿口から細菌が膀胱内に侵入することで発症。
多くは腸内細菌(特に大腸菌)によるものです。
●女性に多い理由
尿道が短く、肛門との距離が近いため、細菌が膀胱に到達しやすい。
生理・性交渉・不衛生な拭き方なども誘因になります。
●その他の要因
トイレを我慢する習慣
水分不足
免疫力の低下
ストレスや疲労
症状
排尿時の痛み・しみる感じ
頻尿(何度もトイレに行きたくなる)
尿が残っている感じ(残尿感)
尿のにごりや血尿
下腹部の不快感・軽い痛み
発熱は通常ありません(発熱がある場合は腎盂腎炎の可能性も)
治療方法
●抗生物質の内服
数日間の服薬で改善が見込まれます。
医師の指示通り、処方された薬は最後まで飲み切ることが大切です。
●水分をしっかり摂る
尿量を増やして、膀胱内の細菌を洗い流します。
再発・予防のポイント
トイレを我慢しない
排尿後は前から後ろへ拭く(肛門からの細菌侵入を防ぐ)
水分補給をこまめに行う
性交渉後には排尿を促す
下着は通気性の良い綿素材を選ぶ
急性膀胱炎は早期発見・早期治療で治る病気ですが、繰り返す場合は膀胱の異常や生活習慣の見直しが必要です。