尿路結石症とは

尿路結石症は、腎臓・尿管・膀胱・尿道といった尿の通り道(尿路)に「結石(けっせき)」と呼ばれる固い塊ができる病気です。
結石は尿に含まれるカルシウムや尿酸などの成分が結晶化して作られます。

主な原因

尿路結石の原因はさまざまですが、以下が主な要因です。

●生活習慣・体質
肥満、運動不足、ストレス、遺伝的な要因なども関与。

●水分不足
尿の量が減り、成分が濃縮されやすくなることで結石ができやすくなります。

●食生活の偏り
動物性たんぱく質や塩分、プリン体の多い食事が原因に。
カルシウムの過剰摂取や、逆に不足も影響する場合があります。

●代謝異常
尿酸、シュウ酸、シスチンなどの排泄異常によって結石ができることがあります。

症状

突然の激しい腰痛や側腹部の痛み
血尿(肉眼的あるいは顕微鏡的)
尿が出にくい、残尿感
吐き気・嘔吐を伴うことも
特に尿管に石が詰まると、非常に強い痛みを引き起こします(疝痛発作)

治療方法

症状や石の大きさ・位置によって治療は異なります。

●内視鏡手術(TUL・PNLなど)
結石が大きい場合や位置によっては内視鏡で取り除く手術を行います。

●自然排石
小さな石(5mm以下)は、水分を多く摂ることで自然に排出されることがあります。
鎮痛剤で痛みを和らげながら経過観察。

●薬物療法
排石を促進する薬や尿酸値を下げる薬などが使われることがあります。

●体外衝撃波結石破砕術(ESWL)
体の外から衝撃波を当てて石を砕き、尿で排出させます。

症状

十分な水分摂取(1日2L以上の尿量を目安)
バランスの取れた食生活(塩分・プリン体・動物性脂肪の摂取制限)
適度な運動と体重管理
医師の指導に従って定期的な検査や内服管理